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関税削減.com【HSコード分類事例の解説】

世界のHSコード分類事例を用いた関税削減手法を紹介します。

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マーマレード

マーマレードの関税削減

最終更新日2017年7月4日 By 河副太智 Leave a Comment

今回はマーマレードの関税を削減する為の原産地規則を紹介します。
マーマレードを作るにあたってはいくつかの材料を混合する必要が
ありますので、そのうちのいくつかの材料が第三国の原料を輸入
して製造しているケースがありそうです。

 

以下の例をご覧ください。

 

 

※税関HPより引用

 

 

この例ではマレーシアで製造されたマーマレードですが
その材料となるオレンジと砂糖はA,B国という第三国からの
輸入品となっております。

 

ではA,B国から輸入した材料で製造したマーマレードは
日本で輸入する際にマレーシア産として
特恵税率での申告ができるのでしょうか?

 

マーマレードのHSコードは2007.91ですので
日マレーシアFTA/EPAの原産地規則を確認します。

 

 

マーマレード原産地規則 日マレーシアFTA/EPA

 

 

これはつまり製品のマーマレードのHSコードが20から始まり、
第三国の材料のHSコードが製品のHSの頭2桁(類)が
20以外であればマレーシア原産として認めるという意味です。

 

ではA,B国からの原料のHSコードは何になっているでしょうか?

 

 

 

オレンジのHSコードは0805
砂糖のHSコードは1701です

 

という事は完成品のマーマレードのHSコード2009と比較すれば
頭2桁のHSコードは異なるものです。

 

という事でこの2つの第三国からの原料を使用したマーマレードは
マレーシア産として認められ、日本での輸入において
特恵関税適用の対象となります。

 

 

では原産地規則を満たさないケースはどのような原料でしょうか?
先ほど説明した通り、原産地規則を満たす第三国の原料は
マーマレードのHSの頭2桁の”20″以外の物でなくてはいけません。

 

よって”フルーツピューレー”(HSコード2007)
“香味付けのためのレモンジュース”(HSコード2009)

が第三国から原料として調達して製品のマーマレードを完成させた
場合は原産地規則を満たさないという事で
日本での輸入の際に特恵税率は適用しないという事になります。

製品のHSコードと第三国からの原料のHSコードが
原産性に重要な意味を与える事が多いのでよく確認しましょう。

 

 

 

Filed Under: FTA/EPA, 原産地規則実例 Tagged With: EPA, FTA, HSコード, マーマレード, 原産地規則, 原産地証明書, 品目別分類規則, 実質的変更基準, 日マレーシアEPA, 日マレーシアFTA, 経済連携協定, 関税, 関税分類変更基準, 関税率, 非原産材料

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