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関税削減.com【HSコード分類事例の解説】

世界のHSコード分類事例を用いた関税削減手法を紹介します。

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TPP11

TPP11大筋合意、でもカナダ国際貿易相は?

最終更新日2017年11月10日 By 河副太智 Leave a Comment

ベトナム・ダナンでの閣僚会合にてTPP11が大筋合意に至ったと
茂木敏充経済再生担当相が述べました。

 

ただ今回の大筋合意は11カ国の全首脳が顔をそろえる
TPP11首脳会合が目前に迫っていた事もあるため、
急いで結論を出したが故再度振り出しに戻ってしまう事態も
想定できます。

 

既に浮上している問題はカナダのシャンパーニュ国際貿易相が
「TPP大筋合意していない」と10日ツイッターに投稿している事です。

 

Despite reports,
there is no agreement in principle on TPP.

 

 

カナダ TPP 大筋合意 していない TWITTER ツィッター ツイート

 

大筋合意に至って拍手が起こる最中に異議が出たと
ニュージーランドのメディアが報じているようです。

 

本当に大筋合意に至ったのでしょうか?
現時点ではこれ以上シャンパーニュ国際貿易相のツイートは
ありませんので慎重に今後の行方を見守る必要がありそうです。

 

また、先日記事にさせていただいたベトナムからの要求にあった
繊維製品に対する原産地規則の緩和については
緩和措置を認める方向で最終調整案を示したとの事です。
こちらも今後どのような動きになるのでしょう?

日系企業のいくつかはベトナムにて糸を紡ぐ作業から
繊維製品の製造ができるよう準備していたこともありますので、
緩和措置が発動されればこのような企業には競争力の点で
残念な結果になるかもしれません。

 

Filed Under: NEWS Tagged With: TPP11, TPP11首脳会合, TPP大筋合意, シャンパーニュ国際貿易相, ツィッター, 大筋合意していない, 日経

ベトナム国家主席がTPP11大筋合意決意

最終更新日2017年11月8日 By 河副太智 Leave a Comment

2017年11月7日茂木経済再生相はベトナム・ハノイにて
チャン・ダイ・クアン国家主席と会談をし、クアン氏がTPP11について
大筋合意への決意を表明したとの事で交渉はまた前進したようです。

茂木氏は記者団に対し、「国家主席から必ず大筋合意をしたい」という
意思表明を受けたと報告をした模様です。

上記の事からベトナムはTPP11に対して積極的である事がわかりますが
前回紹介した繊維製品に対する原産地規則に関しての問題はまだ
残っている為、まずはこの部分をどうにかしないと
大筋合意までの道のりは暗礁に乗り上げる可能性があります。

 

TPPの原産地規則は基本的には全国一律ではありますが
特定の国だけに通用する原産地規則の例外措置を設定する事は
可能かと思われます。

 

例えばTPP協定文内の繊維製品の原産地規則には以下のように
日本の伝統的な着物、帯に例外措置があります。

 

 

 

 

日本向けの着物、帯に関しては他国とは異なる日本独自の原産地規則が
設定されており、他国の物よりも厳しい「ファブリックフォーワード」
による製造が必須です。

 

ニュージーランド政府によるTPP協定文ANNEX 4-A – 12を見ると
以下のような記述があります。

 

Chapter Note 4:
Notwithstanding the textile and apparel specific rules of origin set out in this
Annex, the traditional Japanese garment, kimono, or garment accessory, obi,
satisfying the following requirements, is an originating good, provided that the
good is made with fabrics produced in the territory of one or more of the Parties,
and is both cut and sewn or otherwise assembled in the territory of one or more of
the Parties.

 

日本に対して輸出する着物、帯に特別な原産地規則があるなら
ベトナムにも特別な原産地規則を設定しろと言われるかもしれませんね。

 

Filed Under: NEWS Tagged With: EPA, FTA, TPP11, TPP協定文, ベトナム, 原産地規則, 帯, 着物, 経済連携協定, 繊維製品, 自由貿易協定, 関税

TPP再度大筋合意へ進展

最終更新日2019年8月19日 By 河副太智 Leave a Comment

環太平洋経済連携協定(TPP)に参加する11か国の交渉官会合が終わり、
アメリカ抜きの大筋合意に向かって進展があったようです。

アメリカにとって強みのあるバイオ医薬品を独占販売できる
データ保護期間やその他いくつかのアメリカ優勢なルールに関しても
凍結という事で各国の意見が一致しているようです。

今後のアメリカ参加への期待は失われていないと思われますので
アメリカに動きがあればこの「凍結」は解除に至る可能性が
高いと思われます。

更にTPPの発行条件を緩和する方向で話が進んでおり、
「各国のGDPの合計の85%以上を占める6カ国が国内手続きを終える」
という条件は事実上廃止となります。

 

ニュージーランドの新政権はTPPに対して慎重な姿勢でしたが
現在はTPP参加への意欲を示しているようで、
現時点で最大の難点はほぼ解決に向かっているようです。

しかし、引き続きベトナムから繊維製品に対する
原産地規則の緩和要求の問題はまだ依然として残っております。

ベトナムとしては主力の繊維製品輸出拡大の為、
輸出先での関税削減を求めているようですが
協定参加国の多くはこの主張には反対しているようです。

 

TPPにおける繊維製品の原産地規則は厳しく、
以下の3つがその大部分を占めます。

■締約国内にて調達した繊維原料からの製造が求められる
「ファイバーフォワード」

■紡ぐ、織る、縫製、という3つの工程を
原則TPP締約国内において行う事が求められる
3工程ルール:「ヤーンフォワード」

■生地にする工程からTPP締約国内での工程が求められる
2工程ルール:「ファブリックフォワード」

 

 

簡単に言えば糸、生地をTPP加盟国以外の国から調達ができない
品目が多いという事です。

 

 

TPP繊維製品 原産地規則 ファイバーフォワード ヤーンフォワード ファブリックフォワード

※JETRO資料より引用

 

 

 

 

 

ベトナムは糸・生地生産基盤が弱い為、
このような原産地規則があると輸出先での関税削減が思うように
いかない事が原因です。

 

 

ヤーンフォワード・ルール

※税関セミナー資料より引用

 

「TPP協定文」へのリンク 繊維製品に対する原産地規則は4章をご覧下さい。

 

 

 

Filed Under: NEWS Tagged With: 2工程, 2工程ルール, 3工程, EPA, FTA, HSコード, TPP11, アメリカ, ニュージーランド, ファイバーフォワード, ファブリックフォワード, ベトナム, ヤーンフォワード・ルール, 中国, 品目別分類規則, 大筋合意, 実質的変更基準, 経済連携協定, 自由貿易協定, 関税, 関税分類変更基準

米国抜きTPP11の現状

最終更新日2017年7月12日 By 河副太智 Leave a Comment

本日より環太平洋経済連携協定(TPP)の会合が
神奈川県箱根にて事務方のトップ、主席交渉官によって
行われます。

米国抜きでのTPP発行と米国のTPP参加復帰への具体策も
盛り込む予定です。

日本側は早期発効に向けて意欲的ではありますが
まだまだ各国の姿勢には温度差があるようです。

日EUの経済連携協定(EPA)の大枠合意によって
TPPの議論が前に進みそうな勢いになるかもしれません。

 

現時点でTPPに意欲的なのは
日本、ニュージーランド、シンガポール

様子見の状態が
ブルネイ、メキシコ

協定の中身について再交渉の姿勢でいるのが
マレーシア、ベトナム、チリ、ペルー

米国抜きでの発行に慎重な姿勢をとっているのが
カナダとなっております。

 

日本はTPPで決定した関税に関する協定内容に対し、
再交渉には応じない姿勢でいるようです。

まだまだ議論は続きそうです。

 

日EUのEPAも「大筋合意」ではなく「大枠合意」という事
なので、様々な条項等に対しこれから多くの国々との
交渉が予定されており、TPPと同じように発行までは
まだまだ時間がかかりそうです。

 

 

Filed Under: NEWS Tagged With: EPA, FTA, TPP, TPP11, 会合, 大枠合意, 大筋合意, 日EU, 関税

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