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関税削減.com【HSコード分類事例の解説】

世界のHSコード分類事例を用いた関税削減手法を紹介します。

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オーストラリア

Dとは 化学品特有の原産地記号3

最終更新日2017年7月21日 By 河副太智 Leave a Comment

日豪EPAにおける化学品特有の原産地記号のDについて解説します。
日豪EPA協定文の品目別分類規則から引用します。

 

 

「D」とは、「蒸留に係る規則」をいう。

第2710項の規定の適用上、
次のいずれかの蒸留の工程が行われた産品は、当該蒸留の工程が
締約国の区域内において行われた場合には原産品とみなす。

「常圧蒸留」蒸留塔において原油を石油留分に分離する工程であり
沸点に応じて異なる石油留分に分離液化するもの。
例えば、液化石油ガス、ナフサ、ガソリン、灯油、
ディーゼル油又は暖房

油、軽質の軽油及び潤滑油は、石油の蒸留により生産される。

「減圧蒸留」常圧より低い気圧で行われる蒸留
(分子蒸留に分類される低圧で行われるものを除く。)

減圧蒸留は、沸点が高く、熱に反応しやすい材料
(石油に含まれる重質留分等)から、軽質の減圧軽油から
重質の減圧軽油まで及び残渣油を生産するために有用である。
軽油は、精製所において、更に潤滑油に加工される場合がある。

 

 

上記規則に沿った製造工程であれば
関税分類変更基準、付加価値基準を満たさなくても
原産地規則を満たす貨物として特恵関税の適用が可能です。

Filed Under: FTA/EPA Tagged With: D, EPA, FTA, オーストラリア, ガソリン, ディーゼル油, ナフサ, 分子蒸留, 分離, 加工工程基準, 原油, 日豪, 日豪EPA, 暖房, 沸点, 油, 液化石油ガス, 減圧蒸留, 減圧軽油, 潤滑油, 灯油, 石油, 石油留分, 蒸留, 重質留分

CRとは 化学品特有の原産地記号2

最終更新日2017年7月21日 By 河副太智 Leave a Comment

日豪EPAにおける化学品特有の原産地記号のCRについて解説します。
日豪EPA協定文の品目別分類規則から引用します。

 

「CR」とは、「化学反応に係る原産地規則」をいう。

第27類から第40類までの規定の適用上、「化学反応」とは、
分子内の結合を切断し、かつ、新たな分子内の結合を形成すること
又は分子内の原子の空間的配列を変更することにより、
新たな構造を有する分子を生ずる工程
(生化学的なものを含む。)をいう。

次の工程は、産品が原産品であるか否かを決定するに当たり、
化学反応とはみなさない。

(i)水その他の溶媒への溶解

(ii)溶媒(溶媒水を含む。)の除去

(iii)結晶水の追加又は除去

第27類から第40類までに規定する産品であって、
化学反応が行われたものは、
当該化学反応が締約国の区域内において行われた場合には、原産品とみなす。

 

 

上記規則に沿った製造工程であれば
関税分類変更基準、付加価値基準を満たさなくても
原産地規則を満たす貨物として特恵関税の適用が可能です。

Filed Under: FTA/EPA Tagged With: CR, EPA, FTA, オーストラリア, 化学品, 実質的変更基準, 日豪EPA, 関税

化学品特有の原産地記号1

最終更新日2017年7月20日 By 河副太智 Leave a Comment

原産地記号とは原産地規則の実質的変更基準を記号化したもので
例えばCCが類の変更,CTHが項の変更、CTSHが号の変更と
これらを満たすことができれば
原産地規則を満たすというようなアルファベットの記号です。

こういった記号はほぼ全ての品目に共通ですが
化学品関連の貨物に関しては特殊な記号が存在する場合があります
今回紹介するのは日豪EPA(日本とオーストラリア)間の化学品に
おける化学品特有の原産地記号です。

化学品におけるオーストラリアからの輸入、または輸出する場合
関税削減を行うには必須の知識となります。

 

日豪EPA化学品に対する原産地記号は
CR,D,P,CPS,SM,ISの6つです。

 

 

日豪EPAの品目別分類規則のページを見てみましょう。

 

27類あたりから特殊な原産地記号が書く品目別に
一番下の欄に記載があります。

 

 

日豪EPAでの品目別分類規則は一覧多いのが特徴です。
上記赤丸の部分のように特殊な原産地記号が記載されております。

 

 

一般的な原産地記号CC,CTH,CTSHの下に
化学品用の原産地記号がありますが
これは両方満たす必要があるわけではなく、
どちらか一つ満たせば原産地規則を満たすという意味になります。

 

これら化学品特有の原産地記号の詳細は日豪EPA品目別分類規則の
642ページから詳細が掲載されておりますので参考にしてください。

Filed Under: FTA/EPA Tagged With: EPA, FTA, オーストラリア, 一次原料, 化学品, 原産地規則, 原産地記号, 品目別分類規則, 実質的変更基準, 日豪, 関税, 関税分類変更基準

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