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関税削減.com【HSコード分類事例の解説】

世界のHSコード分類事例を用いた関税削減手法を紹介します。

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HSコード

譲許表の読み方4(4欄目区分B)

最終更新日2017年1月23日 By 河副太智 Leave a Comment

譲許表の読み方3の続きです。

譲許表の4欄目の区分Bについて解説します。

 

譲許表4欄目

※税関HPより引用

4欄目にアルファベットのBが記載されているHSコードの税率は
協定の発効日から段階的に毎年均等な関税の引下げという意味です。

上記の例では「ふぐ」の4欄目がBとなっております。
B5というのは複数回に分けて基本税率からゼロにする回数を表します。

B5とあればその数字の5に+1をした数字である6が引き下げ回数となり
協定発効日から6年目に関税がゼロになるという意味です。

もしここがB6とあれば数字の6に+1をした数字7が引き下げ回数で
協定発効日から7年目に関税がゼロになります。

 

 

段階的に関税が下がるイメージとして以下の図をご覧ください。

 

 


※JETROセミナースライドより引用

上記の例では枝豆の関税の撤廃スケジュールを表しています。
譲許表の4欄目はB5となっておりますので数字に+1をして
6年かけて6%の基準税率をゼロにするスケジュールです。

3年後の税率を知りたいと思ったら
基準税率 ÷ 引下げ回数(Bn) =  X
基準税率 - 3(年後)   × X

となり上記の例では3%と予測が立ちます。
(協定発効日から次の4/1まで間隔が短い場合はプラス一年と
考えた方が良い場合もあります。)

 

 

ちょっとややこしいですが小学生レベルの算数ですので
ご安心ください。

 

 

 

 

Filed Under: FTA/EPA Tagged With: EPA, FTA, HSコード, 区分B, 基準税率, 引下げスケジュール, 経済連携協定, 譲許表, 関税, 関税撤廃スケジュール

譲許表の読み方5(4欄目区分P)

最終更新日2017年1月24日 By 河副太智 Leave a Comment

譲許表の読み方4の続きです。

譲許表の4欄目の区分Pについて解説します。

 

区分がPとなっている場合は
「協定の発効日から不均等な関税を引き下げ、または撤廃」

区分Bとの違いは関税の引き下げスケジュールが不均等という事です。
どのように関税が下がっていくかはそのHSコードの種類によって
異なります。

 

区分Pの場合は譲許表の5欄目(最下段)に(a)~(o)などの
アルファベットが記載されております。(日ベトナムFTA)

以下は日ベトナム譲許表の例です。

 

 

譲許表の4欄目の区分P

 

Pが段階的に関税を下げるという意味で
5欄目注釈の(a)~(o)がその下げ方の解説となります。

 

この(a)から(0)までのそれぞれの意味は各FTA/EPA協定文の
譲許表に記載されております。

以下引き続きベトナムの譲許表5欄目注釈の意味一覧です。

ベトナムの譲許表5欄目注釈の意味一覧

※JETRO作成スライドより引用

このような表にして頂けるとありがたいのですが
求める国の譲許表の5欄目の意味一覧がネット上に全てあるかというと
そうでもないと思いますので直接協定文を見る必要が出てくるかと思います。

 

 

ちなみに協定文自体に5欄目の注釈は以下のように記載されております。
日ベトナム譲許表の5pは以下の通りです。

ベトナムの譲許表協定文5欄目注釈

 

 

 

また、日ベトナムの例では5欄目に(a)から(o)が入りますが
日マレーシアの場合は数字で1から10が入るようです。

 

日マレーシア譲許表の5欄目

※税関セミナースライドより引用

気が付けば一部すっ飛ばして5欄目の解説になってしまいました。

次回は4欄目の区分Qについて解説します。

 

 

Filed Under: FTA/EPA Tagged With: EPA, FTA, HSコード, 不均等な関税引き下げ, 区分p, 経済連携協定, 譲許表, 関税

譲許表の読み方3(4欄目区分A)

最終更新日2017年1月23日 By 河副太智 Leave a Comment

譲許表の読み方2の続きです。

 

譲許表の4欄目の区分Aについて解説します。

 

譲許表4欄目

 

※税関HPより引用

4欄目にアルファベットのAが記載されているHSコードの税率は
そのFTA/EPAの協定発効日に即時撤廃という意味になります。

従って3欄目の基準税率は基本的にブランクとなります。

これは一番シンプルなのでそのまま覚えてくださいね。

Filed Under: FTA/EPA Tagged With: 4欄目, EPA, FTA, HSコード, 区分A, 即時撤廃, 経済連携協定, 譲許表, 関税, 関税率

メキシコ進出凍結する企業

最終更新日2017年1月24日 By 河副太智 Leave a Comment

日本経済新聞によると神奈川県内の企業はトランプ新政権の経済政策に
マイナスなイメージを持つとの回答が4割以上あると発表した。

トヨタ自動車関連企業との取引で自動車部品を製造する会社にとって
NAFTAの見直しは予測のできない脅威になるかもしれません。

もしメキシコで生産してアメリカに輸出する貨物に35%の関税など
かけられてしまっては最終販売価格が跳ね上がる事になります。

しかし、実際問題本当にトランプはメキシコ産の輸入貨物に35%の関税を
かける事はできるのでしょうか?

WTOでの協定税率でアメリカが車に課す事のできる関税率は2.5%であり
それを超えるという事はWTOの規定に反する事になりますので
基本的に35%の関税というのは難しいだろうと考えます。

更にNAFTAの見直しの件ですがトランプはNAFTA撤退をほのめかす
発言をしておりますが、実際にNAFTAを本当に撤退してしますと
全世界の通商に大打撃を与える事から流石に撤退は無いだろうと
考えます。(ただ、あの方は何をしでかすかはちょっとわかりませんが、)

 

一番有力な考え方はNAFTAの
原産地規則の見直しになるのでは無いでしょうか?

NAFTAの原産地規則では自動車部品の60%がNAFTA域内で調達されれば
NAFTA圏内での輸出では輸入国側の関税がゼロになります。

 

この規則が変わったのであれば別の規則を適用して
特恵関税の恩恵を受けるように立ち回る事ができればNAFTA見直しの
ダメージを最小限に抑えられるかもしれません。

 

例えばVA(付加価値基準)の閾値が上がったのであれば
CTC(関税分類変更基準)で引き続き特恵関税の恩恵を受けられるよう
製造工程を見直すなどの手段が取れるかもしれません。

 

こういった未知の状況に最大限対抗するには
原産地規則の知識が必須かと思われます。

 

出来る限り原産地規則を理解し、活用しやすいよう
今後も情報を発信しようと思います。

トランプの脅しに負けないよう頑張りましょう。

Filed Under: FTA/EPA Tagged With: CTC, EPA, FTA, HSコード, NAFTA, QVC, TPP, VA, トランプ, 一次原料, 原産地規則, 原産地証明書, 原産資格割合, 品目別分類規則, 実質的変更基準, 経済連携協定, 自動車部品, 関税, 関税分類変更基準, 関税率, 非原産材料

譲許表の読み方2

最終更新日2017年1月22日 By 河副太智 Leave a Comment

前回の譲許表の読み方の続きです。

譲許表を理解するのは非常に困難ですが
これを理解しないと正確な投資の予定が立てられませんので
是非がんばって理解してください。

譲許表は外務省のHPにPDF形式で記載されております。
今回は日マレーシアの例を見てみます。

外務省日マレーシア経済連携協定のページ

上記のページに以下のリンクがあります。
譲許表は基本的に協定文の「附属書一」に該当します。

附属書一(第二章関係) 第十九条に関する表(PDF)

 

上記PDFを開くと基本的なルールの記述と以下のような表があります。
この表が譲許表となります。

 

 

譲許表読み方※税関HPから引用

 

一欄目はHSコードを表しております。
二欄目は品名
三欄目は協定締結後の基本税率
四欄目は三欄目の協定税率から引き下げ、撤廃方式
五欄目は四欄目の注訳(補足)

 

となります。

 

譲許表の四欄目の区分については以下のスライドがわかりやすいです。

譲許表の区分解説

 

 

正確に譲許表を読みこなすには上記の四欄目の内容を
確実に理解する必要があります。

次回の記事からこれらを説明していきます。

 

 

 

Filed Under: FTA/EPA Tagged With: EPA, FTA, HSコード, 読み方, 譲許表, 関税, 関税率, 附属書一

譲許表の読み方

最終更新日2017年1月21日 By 河副太智 Leave a Comment

FTA/EPA締約国から特恵関税の適用を受けて貨物を輸入する場合
その貨物のHSコードの関税率と特恵関税を適用した場合の関税率を
調べる必要があります。

通常の関税率とFTA/EPA特恵関税率は税関HPの実行関税率表で
確認する事ができます。

上記の実行関税率表で特恵関税がゼロになっていれば
特に問題はないのですが、
この税率がゼロでない場合はFTA/EPA締約のルールによって
段階的に下がっていくケースもあります。

年を追うごとに関税率が下がっていき長い年月を経て最終的に
関税がゼロになるパターンもあります。

 

こういった変動型の特恵税率の場合、将来の特恵税率は
上記の税関HPの実行関税率表では調べる事ができません。

 

将来どの国に投資するのか、どの国に製造所を設置するのかで悩む際
このような将来の特恵関税率を知る事は非常に重要です。

 

A国からの関税率は10年後5%に下がるのに対し
B国からの関税率は10年後2%に下がるというのであれば
それに応じた経営、投資戦略が必要になります。

 

そこで輸入しようとする貨物の特恵税率は今後どうったスケジュールで
下がっていくのかを知るには譲許表を確認する必要があります。

 

譲許表とは各協定の付属書一と呼ばれるもので
以下のような表になっております。

 

 

見た目は品目別分類規則の一覧に似ておりまして
相変わらずよくわからないというのが第一印象でしょう。

 

これを読み解くのはなかなか難しいのですが
日本の税関は親切にこれを非常にわかりやすいように譲許表を
国別、HS別、期間別にステージング表一覧にまとめてくれています。

 

以下はその一例です。

一番上の行のHS2008.97-229の品目の税率を見ると
2017/1/1の時点では特恵関税率7.4%が2017/4/1からは6.4%に下がり
2018/4/1以降はずっと5.3%になるという事がわかります。

 

特恵関税ステージング表

 

これを譲許表で確認するとなると非常に難解である為
この一覧を作ってくれた職員には敬服します。
この作業をやれと上司に言われたと思うとゾッとします。

 

但しこのステージング表一覧で全て解決というわけではありません。
一万種類もあるHSコードのすべてのステージング表を100%完璧に
作成するのは不可能に近いので、やはり最終的には譲許表を読んで
確認する作業は必要です。

 

また、三国間貿易やグローバルサプライチェーンで
特恵関税を使う場合は日本を介さない事になるので
当然日本政府によって作られた上記のようなステージング表一覧は
使えなくなり、海外の譲許表を直接読むスキルも必要です。

 

次回は譲許表の読み方について詳しく紹介します。

 

 

 

Filed Under: FTA/EPA Tagged With: EPA, FTA, HSコード, ステージング表, 税番, 譲許表, 関税, 関税率

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