• Skip to primary navigation
  • Skip to main content
  • Skip to primary sidebar

関税削減.com【HSコード分類事例の解説】

世界のHSコード分類事例を用いた関税削減手法を紹介します。

  • 電子書籍で読む
  • HSコードとは
  • 記事一覧
  • 著者紹介
  • English
  • 運営者によるサポート

FTA/EPA

※効率的に関税削減を行うための図解マニュアルは こちらからダウンロード。

原産地規則を満たさない例(ジャガイモ調整品)

最終更新日2018年6月11日 By 河副太智 Leave a Comment

特恵関税率を適用した申告に対する事後調査によって判明した
違反事例を紹介します。

 

※ばれいしよの調製品(税関:原産地規則ポータル)から引用

 

上記違反事例はばれいしょ(じゃがいも)の調整食品です。
マレーシアからの輸入の為、日マレーシアEPAによる特恵関税を適用する形で
申告されたのですが特恵関税を適用ができない貨物と判断されました。

その経緯は税関による食品の製造工程、原料のチェックから
はじまります。(申告時の審査、検査、事後調査のどれかは不明)

調査ではその製品の製造工程や原料をチェックして原料の原産国を確認します。
上記の例では製品がばれいしょの調整品であり、原料がばれいしょそのものなので
ばれいしょをどこで収穫したのかがポイントになります。

上記違反事例を見ると特恵記号(原産地記号)は”A”となっておりますので
税関に提出した原産地証明書の5欄目には”A(完全生産品)”となっており、
ばれいしょはマレーシアで収穫されたものであると申告したものと考えます。

 

↓原産地証明書記載要領

 

↓今回の事例で申告した特恵符号

 

 

しかし、何らかの理由で
原料がマレーシアで収穫したものではないという事が明らかとなり、
原産地証明書にある特恵符号Aというのが誤りであると判断されます。

 

そこでマレーシア以外の国から調達した原料であれば
どの国で収穫したのかが焦点となります。

ここで原産地規則の品目別分類規則が登場して、
製品であるばれいしょ調整品のHSコードに対する規則を確認します。

 

↓HS2005.20に対する品目別分類規則

※原産地規則ポータルの検索結果画面を引用

 

まず大原則としてばれいしょ調整品の原料はHSの頭2桁(類)が”20″以外のもの
である必要があります。

 

完成品であるばれいしょの調整品のHSは2005.20
原料であるばれいしょそのもののHSは0701.10

 

原料のHSは”07″なので頭2桁変更の大原則はクリアしていますので
一見原産地規則を満たして特恵関税の適用可能な貨物のように見えます。

しかしかっこ書きにある文言が全てをひっくり返します。

 

 

(第七類の非原産材料を使用する場合には、
当該非原産材料のそれぞれが
東南アジア諸国連合の加盟国である第三国において
収穫され、採取され、採集され、
又は完全に生産される場合に限る。)

 

これは原料のHS頭2桁が”20″以外であっても
“07”類の場合はちょっと例外がありますよという事で
“07”類の原料を使っている場合は特定の国のものしか認めませんよ
という意味になります。

 

特定の国とは東南アジア諸国連合の加盟国の中のどれかです。
今回の事例では東南アジア諸国連合の加盟国以外の国から収穫した
ばれいしょを調達したものであったという事です。
(例えば中国にて収穫したばれいしょであれば規則に反します)

 

そのそも原産地証明書の5欄目に完全生産品と記載されている時点で
アウトなわけですが、こういった場合でも原産地規則を満たすことを証明できれば
税関としては特恵関税の適用は認めてくれます。

とは言っても今回はそもそも東南アジア諸国連合国以外から収穫した原料の為
今回は特恵関税の適用が認められなかったという事例になります。

 

Filed Under: 原産地規則実例

輸出貨物の特定原産地証明書発給状況

最終更新日2018年6月6日 By 河副太智 Leave a Comment

商工会議所が発表した輸出貨物に対する特定原産地証明書の発行件数の推移です。
(輸出先国での関税削減を目的とする原産地証明書)

タイ、インド、ベトナムあたりが好調に伸びております。(年間ベース)

 

以下のグラフは月間ベースです。

詳細は日本商工会議所HPからダウンロード可能です。

Filed Under: FTA/EPA, NEWS

EUのHSコード検索が画像付きで便利

最終更新日2018年6月1日 By 河副太智 Leave a Comment

HSコードの選定は複雑な要素から判断を求められる事から
税関による事前教示制度を活用して申告前にHSコードを確定する事が
後々のトラブルを避ける為に重要です。

しかし、この事前教示制度自体利用するのに手間が多い為、
多数の貨物を扱っている場合はなかなか利用しずらい部分があります。

そこで便利なのが事前教示回答事例のデータベースです。
日本の事前教示回答事例
アメリカの事前教示回答事例

上記データベースに検索ワードを入れると
関連する事前教示回答事例を見る事ができます。
裁判所の判例検索のようなイメージですね。

 

非常に細かな視点でHS分類の原則と照らし合わせた回答が多数
掲載されているので非常に勉強になります。

運よく自分が調べたい貨物と同一のものがあれば非常に参考に
なると思われます。

 

しかし、上記2点のデータベースは品目詳細が全て文書で記載されておりますので
本当に自身が調べたい品目かどうかの判別が難しいという点があります。

その点EU税関の事前教示データベースは画像も含めて回答している事例が
多くあります。

 

以下”shoes”での検索結果です。
これらの貨物にEU税関のHS分類に関する見解と結論が掲載されております。

EU税関事前教示回答事例データベース

 

もちろん国による独自の見解の違いというのもあるので
このデータの通りに申告すれば100%間違いないと言い切る事は
できませんが、非常に参考になるデータベースですので
以下の3点は個人的にお気に入りです。

是非一度ご覧になってみてください。

日本の事前教示回答事例
アメリカの事前教示回答事例
EU税関の事前教示回答事例

 

Filed Under: HSコード, 日EU・EPA Tagged With: HSコード検索

TPP

最終更新日2019年3月15日 By 河副太智 Leave a Comment

TPP原産品申告書フォーム
一部品目に適用される関税率差ルールについて

TPP原産地規則解説スライド
「自己申告制度」利用の手引き

TPP協定文一覧
財務省が作成したTPP日本側ステージング表
日本側譲許表(日本側での関税率を知るためのステージング表根拠)
協定文(日本語)
協定文(英語)(Text of the Trans-Pacific Partnership(TPP) )
品目別分類規則(日本語)HTML版
品目別分類規則(PRODUCT-SPECIFIC RULES OF ORIGIN )
協定注釈

 

国別譲許表(輸出国側でのTPP関税率)
(Tariff Schedule of the Trans-Pacific Partnership(TPP))

-オーストラリア(Australia)
-ブルネイ(Brunei)
-カナダ(Canada)
-チリ(Chile)
-日本(Japan)
-マレーシア(Malaysia)
-メキシコ(Mexico)
-ニュージーランド(New Zealand)
-ペルー(Peru)
-シンガポール(Singapore)
-ベトナム(Vietnam)

 

Filed Under: FTA/EPA

日EU・EPA

最終更新日2022年3月7日 By 河副太智 Leave a Comment

EU側関税率表(PDF)
EU側分類規定、例規
EU側HSタリフ(関税率検索)
日EU原産地申告書フォーム(全言語版)
日EU原産地規則解説スライド
自己申告制度簡素化マニュアル
「自己申告制度」利用の手引き
「自己申告制度」QandA
協定文一覧(日本語)
協定文一覧(英語)
EU側ガイダンス(英語)
日本側品目別分類規則
日EU・EPAの現状について
日EU・EPA新ガイドライン(和文/英文)
日EU・EPA新ガイドライン解説書(和文/英文)
法人番号の英語表記について

「質疑応答」(欧州委員会)英語
「質疑応答」(欧州委員会)日本語

 

日本国税関

「質疑応答」(財務省関税局)日本語

「質疑応答」(財務省関税局)英語

日本側譲許表
-1から14類まで
-15類以降

EU側譲許表
EU側品目別分類規則
協定注釈
EUの輸入規制、法律を検索できるTRADE HELP DESK
事前教示制度(Binding Tariff Information(BTI))について
EU国別事前教示申請方法
日欧EPAの特恵関税が否認されるとどうなる?
EUによるEPA動画解説(英語)
離島など日欧EPA適用可否を定める範囲表
同一の産品の複数回の輸送のための原産地に関する申告
輸入者の知識(Importer’s knowledge)
情報の機密保持
申告(Claim)、確認(Verification)および特恵の否認
CombinedNomenclature(CN)
EU側HS関税率表解説(EN)
EU関税率検索システム
EU事前教示データベース
原産地規則
化学品規制検索システム
国別事前教示申請先一覧
TARIC
非特恵原産地規則
欧州連合における特恵原産地証明実務
日EU協定に基づくEU税関当局からの情報提供要請
日欧産業協力センター(日EU・EPAサポート機関)

EU側
EU側原産地規則等解説ページへのリンク

Filed Under: FTA/EPA

日モンゴルEPA

最終更新日2018年5月26日 By 河副太智 Leave a Comment

スライド資料による概要
日モンゴルEPA日本語協定文
協定文(英語)
日本側ステージング表
日本側譲許表
相手国側譲許表
品目別分類規則
協定注釈

Filed Under: FTA/EPA

  • « Go to Previous Page
  • Page 1
  • Interim pages omitted …
  • Page 10
  • Page 11
  • Page 12
  • Page 13
  • Page 14
  • Interim pages omitted …
  • Page 40
  • Go to Next Page »

Primary Sidebar

  Linkedinはこちら  

関税削減.comのニュースレターに
登録して頂くと関税削減マニュアル
pdf版(約500p)が無料になります。
解除はいつでも可能です。

関税削減マニュアルを無料で受けとる

受信ボックスか迷惑メールフォルダを確認して購読手続きを完了してください。



■著者:河副 太智について

■ご質問に回答します。

おすすめの記事

■日EU原産地申告書作成方法
■TPP原産品申告書作成方法
■世界の関税率を直接検索
■税関の事後調査は怖い?
■輸出国税関から調査要請
■関税評価と事後調査
■関税率の調べ方
■世界のFTA/EPA協定文を検索
■HSをネット検索する方法
■日本と海外はHSが違う?
■原産地記号一覧
■ 英語版FTA/EPA学習コース
■全記事一覧

新着記事

  • ニッケルの粉の関税を削減する実例
  • 靴の関税を削減する実例
  • 飴の関税削減事例
  • インドにおける各種輸出入法令に関するアドバイザー紹介
  • バッグ(鞄)のHSコードに対する画像一覧
  • 3DアートペンのHSコードは8516か8477のどちらに分類?
  • ローラースケートプロテクターのHS分類は付属品になるのか
  • ケース、箱、容器のHSコード分類法
  • 吊り棚のHSコードは9403(家具) か 6307(繊維製品)か?
  • 税関事後調査情報は税務署にも繋がっている
  • 税関事後調査でEPA適用が取り消されるケース
  • 税関事後調査でHSコードの誤りから追徴課税になるケース
  • おもちゃのHSコードはどう決まる?(貯金箱の事例)
  • 税関から「会社概要の照会について」が来たら要注意
  • 税関から「会社概要のお伺い」が来たら要注意
  • 税関から「会社概況調査のご案内」が来たら要注意
  • トレッキングポールは「杖」HS:6602に分類される?
  • 元税関職員が語る事後調査を回避する方法
  • 過去の税関輸入事後調査の状況
  • RCEP詳細
  • プールラウンジャーのHSコード分類判例
  • 自動車用アイススクレーパーはHS3926かHS8708か?
  • 部分品と付属品の定義
  • 小売用セットか分離課税か?(オーディオアクセサリー)
  • 国によって異なるHSコード分類解釈
  • コロナ関連医療機器のHSコード一覧
  • 日EU・EPAでREXナンバーの記載は必要か
  • 化学品HSコード分類フローチャート
  • 有機化合物の化学式画像によるHSコード分類表
  • 通商法301の追加関税対象製品をHSコードで検索
  • 中国製品に特恵関税率を適用(RCEP原産品申告書例)
  • コロナ対策品目のHSコード一覧
  • 利用規約の英語版テンプレートを簡単に作成する
  • 税関審査官によって異なるHSコード分類
  • 靴のタリフエンジニアリング(アメリカ向け)
  • 汎用品に分類されるHSコードとサンプル画像一覧
  • 企業が安価輸入品から利益を守るアンチダンピング関税発動法
  • アンチダンピング関税で不当安価な輸入品から利益を守る
  • プラ製自動車部品のHSコードはどう分類する?
  • 日EU・EPA運用における意見相違
  • 日米貿易協定
  • EPAの仕組みを英語で解説して取引先に理解させる
  • 材質分類か用途分類か
  • HS分類の「改正」なのか分類ミスの「訂正」だったのか?
  • 小売り用セット品目のHSコード分類法
  • 関税率表解説の”通常”や”例えば”という文言の解釈
  • HS分類ミスによる追徴課税
  • 口頭事前教示申請でHSコードの分類を行う
  • 部品メーカーが直面する原産地証明への対応
  • ボルトとねじのHSコード分類法

カテゴリー

  • FTA/EPA
    • CTC実例
    • RCEP
    • 原産地規則実例
    • 日EU・EPA
    • 検認、事後確認
  • HSコード
    • HS分類判例
    • タリフエンジニアリング
    • 各国税関による分類事例
    • 意見相違
    • 自動車部品
    • 部分品の原産地規則
  • NEWS
  • WEB集客
  • ツール
  • 一般特恵関税
  • 中国
  • 未分類
  • 特殊関税
  • 税関事後調査
  • 解説書
  • 貿易通関統計
  • 通関英語
  • 関税法
  • 関税評価

旧HS2002,2007,2012へ変換

Copyright © 2025関税削減.com
当サイトの掲載情報を利用することで生じたトラブル及び損害に対しては一切責任を負いません。